

大正から昭和の初めの頃の川越
江戸時代から始まった河川を利用した流通経済の発展は大正時代になると、さらに発展をして行きます。それは川越に第85国立銀行(現在はりそな銀行川越支店を移転し、保存準備がおこなわれています。)が設立されるほどの社会に成長していきます。その富は川越の発展に発揮されました。当時東京で建てられていた建築様式が川越にも持ち込まれ採用されたり、当時の有名な建築家が設計した建物なども川越の街に次々と立ち上がっていきました。
しかし鉄道が東京から北へ延びてきますと、舟運業に陰りが出てきました。その鉄道網が平坦地が続く、東京から浦和大宮方面へ、そこから日本海側、東北へ延長されると、日本海側から川越経由の輸送はなかなか難しくなってきます。鉄道も川越を経由して高崎までの延線計画があったのですが、山に阻まれて工事に見合う価値が生まれないということで頓挫してしまいます。その後は東京の人口集中に沿う住宅の供給地へと変化していきました。
地図 蔵造りと大正ロマン様式の建物群の配置 |
大正ロマン様式の建築群 |
 |
|
● 蔵造り建物(前景にて表示) |
|
● 大正ロマン様式の建物 |
|
大正ロマン様式の建物の紹介
|
|
|
M-1 旧埼玉りそな銀行川越支店 |
M-2 川越商工会議所 |
同左 軒下の装飾 |
|
|
|
|
 |
|
M-3 日本聖公会川越キリスト教会 |
同左 内部 |
M-7 中成堂歯科医院 |
|
|
|
|
|
|
M-8、9 大正堂、いせや |
大正堂 二階装飾窓 |
いせや 二階装飾窓 |
注:いせやの三階部分は現代の増築と思われる |
|
注:窓の装飾はF・R・ライトの作風を思わせる |
|
|
|
|
|
|
M-5 リストランテ・ベニーノ |
M-6 大野屋洋服店 |
K-23 田中家住宅(桜井商店) |